自己管理を行うために勉強記録を付けることは、管理人の塾講師経験上では良いことでした。なので、当サイトでも“振り返りシート”を提供したいと思います。勉強記録を付けるだけの用紙なら他のWebサイトやアプリでもあると思うので、ここではあえて“コメント型”として制作しています。
コメント型勉強記録シート
データは、下のようなものになります。
上のデータはJPEGですが、下のダウンロードリンクからはPDFをダウンロードすることができます。スマホでクリックした場合、おそらく自動でダウンロードされるので、ご注意ください。
ダウンロードリンク:コメント型勉強記録シート(PDF、A3サイズ)
使い方
基本的な使い方
生活や勉強の記録を付けることから始まりますが、それに加えて、感想やよかったこと・反省点などの一文を付け加えましょう。
記録を付け終わった用紙は、信頼できる先生に一度渡しましょう。そして、生活状況や勉強スタイルについて、コメントやアドバイスをもらうとよいです。
なぜ“コメント型”がよいのか?
この疑問に関しては、私の塾講師としての経験上、学生にいくつかの利点があります。
- 生活の乱れや勉強の偏りを正すきっかけになる。
- コメントやアドバイスをもらうことで、勉強に対する意欲を高めることができる。
- 独りでやるよりも習慣化しやすい。
きれいごとを並べても説得力がないと思うので、管理人の経験談を語りたいと思います。
ある学生の使用例
季節は夏、ちょうど高校3年生の部活動が終わるころ、ある生徒(高校3年生)と世間話をしていた時でした。
勉強の進み具合はどう?
真剣に勉強をしたいけど、ついダラダラしてしまうんです…。
自己管理に悩んでいそうだね。せっかくだし、勉強の記録を付けてみないかい? 用紙とファイルは用意するよ。
そんな感じで、その生徒の自己管理を振り返りシートを使うことで助けることになりました。その生徒はシカマルが担任だったので、「このままではまずい…。」と私自身が危機感を持っていたのも正直ありました。
最初の一カ月は、記録を付けてくるも、内容はかなり微妙でした。
- 勉強せずに遊んでしまった。
- スマホで夜更かししてしまった。
- 日曜日、起きたら昼だった。
先生側からしたら、このような内容に対して“喝”を入れたくなるかもしれません。でも、それで余計にやる気をなくしてもらうと困るなと思ったので、シカマルは励ましの言葉を送り続けました。
- たまには気分転換も大事です。
- スマホと離れてみると、勉強が捗るかもしれませんね。
- 「これはダメだ…。」と自分で感じることはよいことです。次に活かしましょう。
応援的なコメントを送る上で、“しっかりと頑張ったこと”を見逃さないことも大事でした。生徒のコメントの良い部分に下線を引いて花丸を付けたり、一言「よく頑張りましたね!」と空いているスペースに加えたりしていました。
少し経つと、その生徒の意識は変わり始めていました。
勉強に専念するために、彼氏と別れました!
!?
いいんです。大学に合格することが、今一番大事なんです。
それからも振り返りシートのコメント返しを行っていましたが、覚悟が決まったその生徒のコメントは褒めるところだらけになりました。ぐんと学習状況を改善し、みるみる偏差値を上げていきました。夏前の時点で偏差値40ぐらいだったのが、12月には国立合格ラインまで上がりました。
そして、目標にしていた国立大学に現役で入学しました。その生徒は自分の力で合格を勝ち取ったのでした。
上述の例は、一番結果が出た例です。もちろん、役に立たなかった例もあります。
しかし、生徒のモチベーションとは別に、学習の偏りを指摘できたときもありました。数学ばかりしていた生徒に他の教科も勉強するように促したときがありましたが、そのとき本人は偏りに気づいていませんでした。これはやはり記録を見ることができたからこそできた指摘だと思っています。
総括
学習スタイルを改善するきっかけは、正直何でもよいと思います。ただ、学習が習慣化していない学生にとっては、その“きっかけ”を得ることは、ひょっとしたら難しいことなのかもしれません。なので、誰かが手助けすることがあってもよいと思います。
そしてその“誰か”は、学生が親しみを感じていたり信頼している人が当てはまりやすいと思います。ダメ出しばかりしてくるような人を頼るのは嫌なはずです。だから、もし今学習改善をしたいと思っている“あなた”は、自身のことを肯定的に見守ることができる大人を頼りましょう。
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