第1章「生物の特徴」

「生物基礎教科書解説」生物の多様性と共通性+系統

この記事では、生物基礎版での生物の多様性と共通性、加えて系統について、教科書をもとにして解説します。学校の授業でとったノートと見比べながら復習をするとよいでしょう。

生物基礎で初めて学ぶ項目なので、初学者にとっては抽象的な言葉が並びます。生物基礎を一通り学んだあとに再び学びなおすと理解が深まると思います。

生物の多様性

地球上に生息する生物は、現在わかっているだけで約200万種います。こんなにもたくさんの生物が存在する理由としては、地球上にさまざまな”環境”があることが挙げられます。現存の生物は、原始の生物から数多ある環境に適応するようなかたちで進化し、それにより種数は莫大に増えていきました。ちなみに、現在でも未知の生物は多く、実際の種数は既知の10倍である約2000万種とされています。このように、生物の種の数の観点だけでも、生物は多様性があることがわかります。

”多様性”という言葉は、生物学のなかの生態学で用いられる言葉です。”多様性”という言葉自体にも階層構造、つまりスケールの違いがあります。スケールの小さな順で、”遺伝的多様性”、”種の多様性”、”生態的多様性”があります。これらは高校生物においても発展の内容なので、今は、「いろんな生物が存在すること」が生物の多様性であるとだけ捉えておけばよいでしょう。

生物の共通性

いろんな生物で共通していることいろんな生物で共通していること

”生物の共通性”とは、文字通り様々な生物において共通したことがあるという意味の言葉です。生物基礎における生物の共通性は、地球上に存在するすべての生物に共通する点が紹介されています。この観点は、すべての生物が同じ先祖生物から進化してきたということを言えるようなものです。では、教科書でまとめられている事項をまとめてみましょう。

  1. 生物のからだの基本単位は細胞である。
  2. 生物は、体内で化学反応を行うこと(代謝)によって生命活動を営んでいる。(※1)
  3. 生物は、生殖によって自己の遺伝情報を担うDNAを継承した子をつくる。
  4. 生物は、体内の環境を一定に保とうとする性質(恒常性)をもつ。
  5. 生物は、外部から受ける刺激に対して反応する。
  6. 生物は、遺伝物質であるDNAが変化することで進化する可能性がある。

6つ挙げてみました。生物の共通性というのは文章にすれば多数あるものであり、実際のところ教科書会社によっても数は異なります。5社を見比べたり入試傾向を見ていた結果、上記の内容は生物基礎でもおさえておくことが望ましいと、私は思います。追記で※1を補足しておきます。

※1:すべての生物では、エネルギー物質としてATPという物質を用いる。

系統と系統樹

生物はじつに多様でさまざまですが、特徴をもとにグループ分け(分類)することができます。このとき、共通の先祖生物からその生物までの進化の経路のことを系統と呼びます。また、複数の系統を1つの図で扱った場合の図を系統樹と呼びます。系統樹は、以下の図のようなものです。系統という言葉の意味もわかりにくいので、図中に一緒に表しておきます。

系統と系統樹系統と系統樹
※鳥類の系統は、図中の赤線の進化の道筋のことを指します。

”系統”は高校生物の内容です。生物基礎の段階では、上記の内容をおさえておくぐらいでよいかと思います。

今回はこれで終わりです。

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