第1章「生物の特徴」

「生物基礎教科書解説」“細胞学の歴史”と“細胞説”のまとめ

高校生物基礎では発展内容として、初期の“細胞学の歴史”が扱われています。今回の記事では、その内容の解説を行うこととします。

細胞学の歴史

16世紀

ガラス研磨紙ヤンセン親子による顕微鏡(原型)の発明

1665年

ロバート・フックによる細胞の発見。フックは細胞を“cell”と命名した。

フックが観察したコルクの切片は死細胞なので、正確に言うとフックが細胞と名付けた“枠”は細胞壁だった。

17世紀後半

レーウェンフックが初めて生きた細胞を観察した。観察対象は、細菌や精子だった。

1831年

ブラウンによる核の発見。

1838年

シュライデンが植物について細胞説を提唱。

シュライデンの細胞説

植物は細胞からできており、細胞が生命活動の基本単位である。

1839年

シュワンが動物について細胞説を提唱。

シュワンの細胞説

動物は細胞からできており、細胞が生命活動の基本単位である。

1855年

フィルフョウが発展させた細胞説を提唱。

フィルフョウの細胞説

細胞は細胞から生じる。

19世紀後半

光学顕微鏡の飛躍的な発展

1931年

電子顕微鏡の発明

テストでのポイント

年数を覚える必要はないです。人物名を覚えておき、研究内容を見ただけで人物を答えることができるようになっておくとよいでしょう。

シュライデンとシュワンで混乱してしまう人は、文字数と覚えておくとよい。

  • シュライデン(長い名前)…しょくぶつ(5文字)
  • シュワン(短い名前)…どうぶつ(4文字)

細胞説とは?

シュライデンの細胞説

植物は細胞からできており、細胞が生命活動の基本単位である。

シュワンの細胞説

動物は細胞からできており、細胞が生命活動の基本単位である。

フィルフョウの細胞説

細胞は細胞から生じる。

細胞説のまとめ

生物は細胞からできており、細胞が生命活動の基本単位である。また、細胞は細胞から生じる

テストでのポイント

細胞説の論述は典型問題なので、暗記して答えることができるようになっておこう!上述の細胞説のまとめを暗記しておくとよいです。

確認問題

細胞学の歴史の問題

  1. 核を発見した研究者を答えなさい。
  2. 初めて生きた細胞を観察した研究者を答えなさい。
  3. 動物について細胞説を提唱した研究者を答えなさい。
  4. 細胞を発見し、cellと名付けた研究者を答えなさい。
  5. 植物について細胞説を提唱した研究者を答えなさい。

細胞説の問題

  1. シュライデンとシュワンの提唱した内容を合わせた細胞説を30字以内で述べよ。
  2. フィルフョウの細胞説を15字以内で述べよ。

解答

細胞学の歴史の問題
  1. ブラウン
  2. レーウェンフック
  3. シュワン
  4. フック(ロバート・フックでも可)
  5. シュライデン
細胞説の問題
  1. 生物は細胞からなり、生命活動の基本単位は細胞である。
  2. 細胞は細胞から生じる。

終わりに:教科書での扱いの違い

啓林館の生物基礎教科書では基本内容として、東京書籍と実教出版では発展内容として学びます。一方で、数研出版と第一学習社では取り扱いがありません

この傾向から、いずれは細胞学の歴史や細胞説の内容は、教科書から消えるかもしれません。しかし、現状では取り扱っている教科書があるため、入試に出題される可能性は大いにあると言うことができるでしょう。

数研出版と第一学習社の生物基礎教科書を使っている方は、念のためここで学んでいってください。

以上でこの記事は終わりです。ご視聴ありがとうございました。

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