第4章「植生の多様性と分布」

「高校生物基礎」暖かさの指数の計算などの問題の解き方を解説

この記事では、高校生物基礎の第4章「植生の多様性と分布」に登場する“暖かさの指数の計算などの問題”の解き方について解説を行っています。日常学習のお役に立てたら幸いです。

問題

では、まず問題を解いてみましょう。下のスライド1が問題用紙になります。標準解答時間は10分です。10分経っても解けなかった場合は、解答と解説を見ましょう。

スライド1:暖かさの指数の計算などの問題スライド1:暖かさの指数の計算などの問題

解き具合はどうだったでしょうか。問題の内容としては標準的になっているので、どれも解けるようになることが望ましいです。問1の計算については問題文をよく読まないと間違ってしまいます。今回を機に、計算方法を学んでおくとよいでしょう。

解答

解答は、次のスライド2のようになります。

スライド2:暖かさの指数の問題の解答スライド2:暖かさの指数の問題の解答

解説

問1.暖かさの指数を求める(少し癖のある)計算問題!

この問題は計算問題です。問題文から“暖かさの指数”を求める方法を読んで理解し、表1のデータをもとに計算する問題でした。

問題文に則って“暖かさの指数”の計算方法を改めて紹介すると、次のようにまとめることができます。

暖かさの指数の計算方法
  1. 1年間の月平均気温のうち、月平均気温が5℃以上の月のみ選ぶ。
  2. ①で抜粋した各月の月平均気温の値から5を引く。
  3. ②で求めた数値すべてを合算する。

これを元に暖かさの指数を計算すると、次のスライド3のような手順になります。

スライド3:暖かさの指数の求め方スライド3:暖かさの指数の求め方

以上のような方法で、温かさの指数を求めることができました。

問題文をよく読まず、すべての月の月平均気温から5を引いて合算してしまうと、もちろん解答は異なってきます。このような誤りで計算した場合は“80.5”という数値になってしまいますが、この場合問1を間違うだけでなく問2まで間違ってしまうことになります。なぜなら、問2で異なる気候帯を答えてしまうからです。定期試験や入試問題では、このように計算結果を間違うことで後続の問題まで誤ってしまうような問題は普通に見受けられるので、ミスをしないように注意しましょう。

問2.暖かさの指数を気候帯に合わせる文章読み取り問題!

この問題は文章読み取り問題です。問1で求めた暖かさの指数を問題文で説明されている気候帯の数値に当てはめる問題でした。

解き方は、問1で暖かさの指数の数値が“88.2”と求まっているので、その数値が含まれる気候帯を問題文の設定に合わせるだけです。暖かさの指数が85~180のときは暖温帯と書いてあるので、暖温帯と答えましょう。

問1の注意点で紹介したように、温かさの指数を正しく計算することが必要になります。計算を誤っている場合は異なる気候帯を選んでしまう可能性があるので、計算の際は注意しましょう。

問3.“月平均気温5℃”の意味を論述する問題!

この問題は知識&論述問題です。“月平均気温5℃”の意味するところを論述する問題でした。

これに関しては完全に知識なので、これを機に覚えておきましょう。内容は次のようなものになります。

【月平均気温5℃の意味】

→植物の生育に必要な最低限の気温の平均のこと。

問4.気候帯とバイオームを合致させる問題!

この問題は知識問題です。降水量の多い日本において、問題文にある4つの気候帯と選択肢にあるバイオームを合致させる問題でした。

“降水量の多い”という前置きがありますが、単純に“日本”において気候帯とバイオームの関係をもとに選択肢を選ぶだけで問題ありません。よって、解答は次のようになります。

日本での気候帯とバイオームの関係
  • 亜熱帯 → 亜熱帯多雨林
  • 暖温帯 → 照葉樹林
  • 冷温帯 → 夏緑樹林
  • 亜寒帯 → 針葉樹林

※硬葉樹林と雨緑樹林は、日本では見られないバイオームです。バイオームをしっかり勉強しておけば、選択肢から自然と外れるでしょう。

ある程度知識があやふやでも、推察で問4を解くことができます。その際の解き方としては、

  1. 暖かさの指数の数値から、亜熱帯、暖温帯、冷温帯、亜寒帯の順で寒い地域になる。
  2. バイオームの図の温度では、亜熱帯多雨林、照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林の順で寒くなる。
  3. ①と②を合致させる。

というようなものです。この解き方に関しては、参考程度にとどめておいてください。

問5.“降水量が全くない”地域の特性を考察する問題!

この問題は考察問題です。問4で答えたバイオームが全く降水量がない地域になった場合にどんなバイオームになるか答える考察問題でした。

表1の気候帯は暖温帯だったので、“降水量の多い日本”の場合、照葉樹林だと答えることができます。表1の温度で降水量がまったくない場合は、バイオームの図を考えると“砂漠”になります。よって、砂漠と答えるのがよいでしょう。

問5の解説を書いていて失念していましたが、問4と問5の間に『表1のバイオームを答えよ。』という問題があってもよかったですね。問1から問4までの流れの中にこのような出題があっても自然だと思いました。

総括

暖かさの指数の計算方法は、理解するとすごく簡単なものだと思います。しかし、初見で焦っていると誤った計算をしてしまい、そのミスが続く問題を誤る原因になってしまいます。だいたいの問題では暖かさの指数の計算方法は問題文に書いてあるので、その問題文を誤読しないように注意しましょう。

また、気候帯とバイオームは一緒に出題されることもあります。バイオームの図は可能な限り暗記しておくようにしましょう。バイオームに関しては下のリンクで紹介しているので、自信がない方は併せて学習して下さい。

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おわりに

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以上でこの記事は終わりです。ご視聴ありがとうございました。

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