勉強をしていて「つまらない…」と感じた経験は、誰しもあると思います。
そういうときって、面白いものや学びの本質を探してみるとよいです。
今回の記事では、高校生でも読める遺伝学の本を3個選んで紹介しています。
日常学習で飽きたら、少し専門的な本を読んでリラックスしてみましょう!
DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ
最初に勧めたい本は、これ↓です。
発刊は2007年と古いですが、管理人は2015年の第6刷版を持っています。
この本の本髄は、付録のDVDにあります。
DNAの複製、転写・翻訳のCGアニメーションを見ることができるのです!
アニメーションをここで紹介することはできませんが、イメージとしては下の動画に近いです。
教科書では静的な絵だったのが動的にわかるので、面白い&役に立つ本ですよ!
ただ、発刊が終了しているようで、通販サイトでは中古品しか見かけません。
中古品として買うときは、必ずDVDが付属している状態のものを選びましょう。
よくわかる分子生物学の基本としくみ第2版
二冊目に紹介する本は、これ↓になります。
大学1・2年生程度のレベルで、DNAをメインとした分子生物学をかなりわかりやすく解説しています。
専門用語が使われているので難しく感じるときもありますが、著者の丁寧な解説によって読み物としてでも読めるような書物です。
管理人が読んでいて特に面白いなと感じたのは、
- トランスポゾン
- DNAの複製のしくみの深い内容
- エピジェネティクスのやや深い内容
ですね。
管理人の大学時代は課外活動にあけくれて勉強を疎かにしていたので、このような内容でも十分に新鮮で面白かったです。
ちなみに、この“よくわかる~学”はシリーズになっています。
高校生物を十分に習得した方なら、このシリーズはきっと面白く学べるでしょう。
※2015年に第2版発刊、現在も定価で販売されているようです。
ノーベル賞の生命科学入門_遺伝子工学の衝撃
3つ目にオススメする本は、これ↓です。
この本は、生物学の、とりわけ遺伝子工学の歴史本です。
ノーベル賞を受賞した研究者の研究内容をたどりながら、遺伝子工学がどのように変遷していったかを解説しています。
紹介されている研究内容は専門的です、また解説文も初学者向けではないと思います。
なので、“なんとなく”読みながら、遺伝子工学の歴史を見ていくのがよいかと思います。
この本の何が面白いかというと、研究者と研究者のつながりや、研究をしていたときの苦労が書かれているところです。
研究を継続することの難しさを感じた一文は、次のようなものでした。
「…ついには研究費は絶え、研究を辞めざるをえなかった。彼は今、バスの運転手をしている。…。」
ちなみにこの本もシリーズで、他の生物学分野の歴史本もあります。
※2010年に第1版発刊、通販サイトでの在庫は中古のようです。
おわりに
生物学の面白い本は、意外と多いと思います。
生き物の図鑑を眺めているのも楽しいですし、学術書で新しいことを学ぶのも案外楽しいです。
また、これからの時代、生物学がさらに発展すると、“生命倫理”を一般の人も考えてないといけないと思います。
たまには生物学の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか?
以上、管理人シカマルのぼやきでした。
追記
できれば“ゲノム編集”の本を紹介したかったですね。
分子生物学の最先端技術は、間違いなくゲノム編集だと言えるからです。
よい本が見つかったら、ここでまた紹介させていただきたいと思います。